3月7日、秋葉原のUDXシアターにて第三回 声優アワードの授賞式が行われ、多くの報道陣、ファン、関係者らでにぎわった。司会は、文化放送の長谷川のび太アナウンサーと遠藤里沙アナウンサーが担当。授賞式の模様は、同じフロアにある東京アニメセンターの36面モニターでも中継され、各賞の受賞者が発表されるごとにファンから大きな歓声やどよめきが上がったという。
今年は新たに“海外ファン賞”が設けられ、表彰部門は全13部門に拡大。各賞の受賞者たちはステージ上でトロフィーを受け取り、それぞれの言葉で受賞の喜びを語った。

※以下、授賞式における発表順



■新人女優賞
阿澄佳奈(『ひだまりスケッチ×365』ゆの役など)
戸松 遥(『絶対可憐チルドレン』三宮紫穂役など)

 
◇阿澄佳奈「これまで出会ってきた皆様に“ありがとうございます”と感謝の意を述べたいと思います。まだまだ未熟な私ではありますが、声優・阿澄佳奈としてこの場に立たせていただけることを本当に光栄に思っています。これからもっともっと勉強して、成長して、皆様に心をお届けできるような声優になりたいと思います」
◇戸松 遥「この賞を頂くことができたことを本当に嬉しく思っています。周りの皆さんや陰から支えてくれた家族、本当にたくさんの方々のおかげだと思っております。10代最後にこのような素敵な賞を頂くことができて、自分を誇りに思うと同時に、これに満足することなく、ここから新たなスタートだと思って、より一層頑張っていきたいと思っております」


■新人男優賞
岡本信彦(『PERSONA-trinity soul-』神郷慎役など)
梶 裕貴(『夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~』比泉秋名役など)

 
◇岡本信彦「感謝の気持ちが緊張を上回っています。父と母、プロ・フィットという事務所や関わってくださった皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。この世界に入って本当に尊敬できる方々と会うことができたので、僕も行く行くは尊敬されるような役者、人間になれたらと思います」
◇梶 裕貴「2008年は僕にとって、いろいろな経験をさせてもらった年でした。これから先、その経験を生かして立派な役者、人間になっていけるように頑張っていきたいと思います。この賞は僕の力というよりは、関わってくださったすべての方々、応援してくださった方たちのおかげだと思っております」


■パーソナリティ賞
神谷浩史(『神谷浩史・小野大輔のDearGirl~Stories~』など)


「ラジオは僕にとって特別なメディアです。子供の頃、テレビが一家に1台だった時代、ラジオは子供の僕にとって初めて1人で独占できるメディアでした。そのラジオにこうして関われていることを幸せに思います。僕が関わらせていただいているすべてのラジオ番組のスタッフ、パーソナリティ、そして何より番組を聴いてくださっているすべてのリスナーの方々――皆さんの代表として今日はこの賞を頂きたいと思います」


■歌唱賞
中島 愛(『マクロスF』ランカ・リー役/シングル「星間飛行」など)


「すごく胸がいっぱいです。嬉しいです。この賞を頂くことができたのは、私を支えてくださったすべての方のおかげだと思っています。『マクロスF』の河森正治さん(原作・総監督)、菅野よう子さん(音楽)はじめ、たくさんのスタッフの方々、そしてキャストの皆さん、応援してくださったファンの皆さんに改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います」


■シナジー賞
『鉄腕アトム』(1963年)
※受賞者:アトム役・清水マリ、ウラン役・水垣洋子、お茶の水博士役・勝田 久


◇水垣洋子「若い頃にこのような素晴らしい作品に出会えて、そして何十年もたった現在、こんな素晴らしい賞が頂けるというのは夢のようです。皆様のおかげです。また原点に戻って頑張りたいと思います」
◇清水マリ「昭和37年の秋ですか。手塚(治虫)先生のところで、パイロット版に初めてアトムの声を入れました。そのときに手塚先生が『あぁ、アトムに魂が入ったよ!』と言ってくださったのが始まりで、今までアトム君とはずっと付き合わせていただいております。本当に長いことありがとうございました。手塚先生にお礼を言いたい気持ちでいっぱいです」
◇勝田 久「(キャラの声で)わしゃ、科学省長官のお茶の水博士じゃ。皆さん、ごきげんよう、お久しぶりです! ――こんな上等な立派な賞を頂き、ありがとうございました。シナ“ジジィ賞”というのがちょっと引っかかるんですけれど(笑)。とにかく手塚先生にお礼を申し上げたいですね。手塚先生、描いてらっしゃいますか!? すべて先生のおかげです。先生との出会いがこんな幸運をもたらしてくれたんだと思います。ベリーベリーハッピー!!(笑)」


■特別功労賞
武藤礼子(映画『サウンド・オブ・ミュージック』ジュリー・アンドリュース、アニメ『ふしぎなメルモ』メルモ役など)
※2006年10月29日永眠(青二プロダクション・小林孝作氏が代理出席)

「こんな素晴らしい賞を頂いて、本人が一番びっくりしていると思います。家族の方々も皆さんによろしくとのことでしたので、感謝の意を伝えたいと思います。どうもありがとうございました」


■功労賞
富田耕生(映画『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』アーネスト・ボーグナイン、アニメ『鉄人28号』大塚署長役など)
内海賢二(映画『荒野の七人』スティーブ・マックイーン、アニメ『魔法使いサリー』サリーのパパ役など)
永井一郎(映画『ジュラシック・パーク』リチャード・アッテンボロー、アニメ『サザエさん』磯野波平役など)


◇富田耕生「以前、富山敬が頂いた(特別功労賞)ということで懐かしいですが、さっきの武藤礼子も懐かしくて、泣けてきました。今日はありがとうございました」
◇内海賢二「こんな私にこんな素晴らしい賞をくれるなんて、生きててよかった! ここまで私を育ててくれました業界の皆様、本当に感謝しております。それから、私の良きパートナーでもある奥さんにもひとつ(笑)、ありがとうございました。それからファンの皆さん! われわれ受賞者だけじゃなく、声優業界の応援をこれからもよろしくお願いいたします」
◇永井一郎「この年になって、こんな感激があるとは思いませんでした。私を支えてくださった声優の仲間たち、本当にありがとうございます。この賞は若い人はもらえないので、年を取ったなぁとは思いますけど、命ある限りやっていこうと思います。400(歳)まで生きるつもりでいます!」


■富山敬賞
山寺宏一(テレビ『おはスタ』司会、映画『Mr.&Mrs.スミス』ブラッド・ピット、アニメ『リロ・アンド・スティッチ』スティッチ役など)


「何よりも富山敬さんの名前が付いている賞ということで、たいへん嬉しく思います。僕は子供の頃から本当に富山敬さんが大好きで、憧れて、この業界に入ってからも何度か共演させていただきました。2人だけでご飯を食べに行ったことが一度だけあって、そのときに『山寺君はいいよ。これからも頑張って!』と言われたことを今日、思い出しました。本当に尊敬している方なので感慨もひとしおです。それと何よりも、11年前に『おはスタ』に出させていただいたことで、こうしていろいろなところに呼んでいただけてると思いますので、『おはスタ』のスタッフ・関係者にありがとうと言いたいです。これからも富山敬さんの名に恥じないよう、声優の仕事を頑張っていって、最終的にはここで功労賞を頂くことが目標です!!」


■海外ファン賞
福山 潤(『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ・ランペルージ役など)


「海外で作品を見ていただいている方に投票で選んでいただいた賞ということで、とてもびっくりしています。われわれ声優は日本語をしゃべって作品に命を吹き込んでいるわけですが、言葉の壁を超えて作品を見ていただいているだけではなく、われわれの表現にも耳と気持ちを傾けてくださったということで、ただただ嬉しく、びっくりする思いでいっぱいです。作品を作ってきたすべてのスタッフ・共演者と、作品を見てくださったアニメファンの方々にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました」


■助演女優賞
遠藤 綾(『マクロスF』シェリル・ノーム役など)
沢城みゆき(『夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~』五十音ことは役など)

 
◇遠藤 綾「これまで演じさせていただいたキャラクターたちは、私が声を当てる前から既に魅力的なキャラクターばかりでした。そこに命を吹き込むことができて本当に嬉しかったです。早くこの賞に相応しい役者になれるように頑張りたいと思います」
◇沢城みゆき「先ほどから壇上に上がられている大々々先輩の方たちのパワーに圧倒されていて、そっちの感動のほうが大きいです。お顔を見ると緊張するのに、お声を聞くとすごく親しみのある声で、気やすく話しかけてしまいそうになって『いけない、いけない』と思いながら、嬉しくご一緒させていただいています。その方たちと同じものを頂いているということをもう少し考えないといけないな、と思い始めたところです。本当にありがとうございました」


■助演男優賞
井上和彦(『夏目友人帳』ニャンコ先生役・斑役など)
杉田智和(『伯爵と妖精』レイヴン役など)

 
◇井上和彦「僕は仕事が楽しくて、毎日幸せだなと思いながら芝居をしてるだけなんですけれども。皆さんの言葉を聞いていて、本当にスタッフの皆さんと、応援していただいている皆さんのおかげなんだということを改めて感じました。これからも精一杯、心からお芝居していこうと思ってます。そして、36年前に僕をこの世界に導いてくださった永井一郎さんに改めてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました」
◇杉田智和「このような栄誉ある賞を頂けるのは、ここまで携わってくださったスタッフの皆様、共演者の方々、そして投票制ということでファンの皆様の支持があったからこそだと思います。この燃ゆる血のような赤いトロフィーですが、これは20キロぐらいありますからね。……な~んてね♪ ありがとうございました!」


■主演女優賞
釘宮理恵(『灼眼のシャナII』シャナ役など)

 
「好きなことをしてこのような立派な賞を頂けるなんて、本当に光栄に思っております。素晴らしい作品、キャラクターの数々とめぐり会えて、そして応援してくださるファンの皆さん、テレビの前の皆さんと少しでも心の交流ができ、この仕事に就けて幸せだな~といつも感じています。これからも自分を磨いて、精一杯頑張っていきたいと思います!」


■主演男優賞
神谷浩史(『夏目友人帳』夏目貴志役など)

 
「感激と緊張のあまり、言葉がうまく出てきません。本当にすべての方々に感謝をしております。その中でも特に『夏目友人帳』の原作の緑川ゆき先生、『さよなら絶望先生』の原作の久米田康治先生、このお2人に最大の感謝をしてこの賞を頂きたいと思います。僕がここに立っていられるのはお2人のおかげです。本当にありがとうございました!」




主演男優賞神谷浩史  主演女優賞釘宮理恵
助演男優賞井上和彦  助演男優賞杉田智和
助演女優賞遠藤 綾  助演女優賞沢城みゆき
新人男優賞岡本信彦  新人男優賞梶 裕貴
新人女優賞阿澄佳奈  新人女優賞戸松 遥
歌唱賞中島 愛  パーソナリティー賞神谷浩史
海外ファン賞福山 潤  功労賞内海賢二
功労賞富田耕生  功労賞永井一郎
シナジー賞清水マリ  シナジー賞水垣洋子
シナジー賞勝田 久  特別功労賞武藤礼子




[photo] Junichiro Nomi
[text] Jiro Mizukami